「SONY WF-1000XM3」完全ワイヤレス “ノイズキャンセリング” イヤホン

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買っちゃった。IYH!!!!

 完全ワイヤレスイヤホン SONY WF-X1000M3 を買いました。発表の瞬間から「これだ!」って決めて、即予約しちゃってました。IYH!!!!

購入の経緯と、いままでの遍歴

 購入の背景。ずっと Bose QuietControl 30 (QC30) を愛用していましたが、ゴムがダメになり、買い換えを検討していたところでした。ワイヤレスは絶対条件。ワイヤレスの快適さを味わいますと、もう有線には戻れません。また、電車通勤なのでノイズキャンセリングは必須。できたら流行りの完全ワイヤレスが希望ですが、完全ワイヤレス+ノイズキャンセリングのイヤホンって市場に全然ないんですよね。そもそも、ワイヤレス+ノイズキャンセリングの市場が狭すぎる。2012年にワイヤレスヘッドホン+ノイズキャンセリング DENON AH-NCW500 に飛びついて、でもヘッドホンじゃ眼鏡の弦が痛いのと蒸れるのに困ってて、ワイヤレスイヤホン+ノイズキャンセリングの audio-technica ATH-BT08NC を発売日に買って、よりノイキャンの強そうな Bose QC30 が出たら、こちらも発売と同時に買って。ほんとは前機種の SONY WF-X1000 にも注目していましたが、あまりの評判の悪さに手出しを控えていたところ、今回の新商品発売でした。そりゃ、発売日に勢いで買うべきでしょ?

開封の儀~外観レビュー

開封の儀

 開封の儀。箱自体にペアリング方法が印字されていて、取扱説明書を読まずに簡単にペアリングできます。スマホとの接続も一瞬。便利。

ケースの蓋を開けたとこ。充電中は LED が赤く光ります

 ケースはこんな感じ。イヤホン本体とケースがマグネットで吸い付くようにはまります。蓋もマグネットかな、かちっと閉まります。コンパクトに収まっていて嬉しい。

スマホと接続したところ。スマホは SH-M09

 ケースから取り出したとこ。イヤーピースはトリプルコンフォートイヤーピースに交換しました。一般的なシリコン系とウレタンフォーム系の合の子のような、独特のイヤーピース。付け心地が非常に快適。遮音性も充分。

 (追記)長時間使っていても、耳が痛くなりませんね。さすが、コンフォートを名乗るだけあります。一方、密閉性・遮音性がある分、自分の足音や生体音は多少気になります。同じカナル型でも QC30 が低気密だったから、多少、強く感じちゃうんでしょう。もっとも、Shure の弾丸や、ER-4S の三連キノコほどではありません。

LED が青く光っているところ

 カラーリングは「ブラック」と「プラチナシルバー」の2色。つまり、黒とシルバーと思うでしょ? 違います。実際はライトウォームグレー。ベージュがかった灰色です。金属部分のゴールドに近い色味。シルバーよりゴールドを名乗るべきですね、シャンパンゴールドとか。暖色系なので肌なじみはいい。箱の内側に色票が印刷されていましたので、一緒に並べてみました。色味の参考にどうぞ。

音質と傾向

 肝心の音の話です。福耳の「惑星タイマー」と「DANCE BABY DANCE」を聴きます。福耳の曲って、男性ボーカルと女性ボーカルの両方が一度に聴けるし、楽器やコーラスが非常に分厚い。なにより声の癖に幅がありすぎてちょうどいいんですよね。あと、定位も見やすい。うん、聞き慣れた SONY の音だ。MDR-EX90SL を初めて買った感動を思い出します。素直にいい音。低音に厚みがあります。高音部のしゃりつきは、しばらくしたら落ち着くかな? 耳が慣れるかも。ノイキャンの効きは、あした電車で試してみます。

 (追記)持ち出して、外でも聴いてみました。静かな部屋の中で聴くにはバランス型で聞きやすい音ですが、屋外(特に電車内)で使用するなら、BOSE QC30 みたいにぐっと低音に寄せてる方が快適かも。イコライザで調整しましょ。

 (さらに追記)エイジングが進んできたのか、耳が慣れてきたのか1、低音が出てきました。ぶりぶりと、しっかりした低音です。モニタリング向きのフラットではなく、SONY らしい “楽しい” ドンシャリ傾向。ワイヤレス&ノイキャンだけあって、外での利用を前提にチューニングしてあるのでしょう。好みです。

アプリ設定画面。ノイキャンON/OFFや外音取り入れを切り替え。

ノイキャン性能

 電車でノイキャンチェックします。ノイキャン ON/OFF の差は明確。電車音を大幅にマスクしてくれています。ただ、さすがに高音部は BOSE QC30 ほどは効かない? むしろ QC30 より低音ノイズが消えている分、ノイキャン特有の “消えなかったノイズ” が目立っているのかも。なお、ノイキャン ON/OFF 前後での音質の変化や、“ノイキャンが原因の” サーっというノイズの発生はありません。このあたり、さすが SONY。

 ちなみに外音コントロールは、「ノイキャンON」「外音取り入れ」「OFF」の3種類。歩きながら音楽を聴くなら、外音取り入れが便利かもね。いまのとこ、ノイキャンしか使いません。

関連リンクと製品仕様

 仕様詳細や開発者インタビューが書かれています。一番気になったのは「新開発の Bluetooth チップセットで左右同時伝送」という点。左右同時転送と言えば Qualcomm QCC3020 の TWS Plus が有名ですが、本体側(スマホ側)に Snapdragon 845 を積んでいるなど、条件が厳しいんですよねー。そこがクリアされているみたい。無条件に買いです。

 (追記)WF-1000XM3 は aptX に対応していないからダメ、というコメントがネット上に散見されます。ただ、aptX はレイテンシ重視の ADPCM 圧縮であって、聴覚心理モデル圧縮の SBC や AAC に比べ音質面のアドバンテージはありません。そもそも、aptX デコーダは Qualcomm のチップ以外に提供されていませんし。なお、本機の Bluetooth チップは Mediatek の子会社である Airoha TechnologyAB1526P がベースの模様。左右同時転送も MCSync の採用でしょう。ソースは Bluetooth SIG

まとめ

 色々書きましたが、WF-X1000M3 の本質は “高級イヤホン” ではなく “最新ガジェット” です。確かにいい音です。イヤホンとしても一級です。それ以上に、完全ワイヤレスとしての使い勝手、ノイズキャンセリングや外音取り入れのギミック。そういう、ガジェットとしての出来が頭1つ飛び抜けています。“こういうオーディオが欲しかったんでしょ” ではなく、“こういうアイテムが欲しかったんでしょ” と見透かれている感じ。SONY らしい製品です。ほんと、いい買い物ができました。

 なお、一点だけ危惧しているのは、ぽろっと片耳だけ神隠しに遭わないか。
 なくさないように、大切に使わなきゃ。

Amazon リンク

 世間的にはブラックが売れている模様。確かに格好いいもんね。

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