LAMY Safari ローラーボール:フリクション化計画

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前置き

 フリクションの多色ペン、「フリクションボール4ウッド」を愛用しています。フリクションボール4には 0.38 mm の細芯を使えるため、手帳の筆記にぴったりです。ただ、欠点として、インクの減りがめちゃくちゃ早いのです。多色ペンの宿命ですね。持ち運びはフリクションボール4にして、デスクでは太さのあるリフィル(替え芯)が入るフリクションボールを使いましょう。

 で、ここで問題です。フリクションボールって、見た目が格好悪いんですよね。1本200円やそこらのボールペンに何を求めるのか、という話ですが。

 正規ルートでの解決策は2つあります。1つめが、フリクションボールノック ビズを使う方法。“ちょっといい” フリクションですね。まあ、悪くありません。ときどき誰かと被るでしょう。2つめが伊東屋から出ている ITOYA110 イレーサブルボールペン。文具屋さんの伊東屋オリジナルの高級フリクションです。高いだけあって、なかなかの質感です。ほとんど他人とも被りません。替え芯はフリクションボールと同じですので、ランニングは同じです。

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本題:LAMY Safari をフリクション化

 でも、どうせならもっと “素敵な” ボールペンを使いたいじゃない。安っぽくなく、高級すぎず、アイコニックなボールペン。LAMY Safari です。LAMY Safari にフリクションボールのリフィル(替え芯)を入れましょう。

 LAMY Safari には万年筆を筆頭に、ローラーボール1、ボールペン2、ペンシル3の4種類があります。今回はローラーボールをベースに改造します。改造と言っても、リフィルにちょっとゲタを履かせるだけです。

 Safari ローラーボールのオリジナルリフィル M63 とフリクションボールのリフィル LFBKRF を並べたところ。ほぼ、同じ太さで、お尻の長さだけがちょっと違うのが分かります。ここにゲタを履かせればいいのです。(追記:2020.02.11 BB 弾を入れる方法に変更しました。BB 弾の方が100倍楽です。詳細は↓↓にジャンプ。

フリクション多色芯の後ろを差し込む方法

 ゲタの履かし方にはいくつか方法があります。ビーズを入れる方法、ストローを使う方法、アダプタを自作する方法 etc. etc. その中でも簡単そうな、フリクション多色ペンのリフィルを差し込む方法をとりました。

 画像のように、フリクション多色ペン用のリフィルを、フリクションボールのお尻に差し込みます。このままでは安定しませんので、セロファンテープなど4でぐるぐる固定します。あとは、オリジナルリフィルに合わせた長さにカットするだけ。簡単でしょ?

2020.02.11 追記:BB 弾挿入方

(2020.02.11 追記:フリクションリフィルのお尻に 6mm BB 弾5 を挿入するだけで、ぴったり下駄を履かすことができます。ほんとに、びっくりするくらいぴったりです。ここまで説明した加工も一切無しで簡単すぎます。

使用感

 書き味は十二分。完全にフリクションボールです。ペン先の安定性も問題なし。まったく、ぐらつきません。フリクションらしい、しゃばしゃばしたインクフロー。Safari ローラーボールと同様感覚で使えます。

 Safari に限らず、ローラーボールは、ほぼ万年筆と同じ軸形状なんですよね。つまり、Safari の万年筆と同じ見た目6で、便利なフリクションが使えるんです。なんて素敵。ノック式ではなくキャップ式のため、元々のフリクションボールより使い勝手は正直落ちます。ただ、それを上回る “楽しさ” があります。

 そうそう、消しゴムについて言及するのを忘れていました。本来のフリクションボールのお尻には “消しゴム” がついています。このゴムの摩擦熱でインクの色を消すのです。ただし、当然ですが、LAMY Safari にはついていません。フリクションイレーザー を使用するのが、正規の解決法です。ただ、私の場合、フリクションライト7も常に併用していますので、フリクションライトのお尻で消せば問題ありません。完璧。

 なお、同様の方法で、エナージェルや SARASA のゲルインクリフィルも使えます。元のローラーボールより滑らかに書けておすすめ。フリクションとしてではなくローラーボールとして使う場合でも、替え芯はゲルインクリフィルがオススメです。

 イエローが一番アイコニックかも。
 今回はフリクションの青と赤を使うため、ブルーとレッドの軸を使用しました。

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  1. 水性ボールペンのこと []
  2. 油性ボールペン []
  3. シャープペンシル、シャーペンのこと []
  4. セロテープが切れていたので、養生テープを使用。セロテープの方がオススメです。 []
  5. 100均で買えます。300個入り(こんなにいらないけど。)。あるいはサバゲーする友達がいればもらえます。 []
  6. チープでキッシュでアイコニック []
  7. 蛍光ペン、マーカー []

「フリクションボール4ウッド」パイロット+「SMART-GRIP」UNUS PRODUCT SERVICE.

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奥:普通のフリクションボール4
中: フリクションボール4ウッド
手前:フリクションボール4ウッド+SMART-GRIP

 フリクションを使うようになって以来、普通のボールペンやシャープペンシルを使う機会が激減しました。ほぼ、フリクションしか使っていません。特に図面への書き込みに便利です。 図面はノートやメモと違い、書き損じがあると著しく読みづらくなりますから。なにより便利さ以上に、書き間違えてもいいという安心感が大きい。昔から非可逆的な行為が苦手なのです。

奥:普通のフリクションボール4
中: フリクションボール4ウッド
手前:フリクションボール4ウッド+SMART-GRIP

 常用している本体はフリクションボール4ウッド。4色をガチャガチャ切り替えて書けます。昔から単色でメモやノートを取るのが苦手。多色ペンが使いやすい。なお、本体色はブラック一択。4ウッドの他の色——ブラウンとグリーン——はメタリックカラーのダサさが常軌を逸していました。ロフト限定色は悪くありませんでしたので、明るめの色が欲しければ見てみてください。白がかわいい。ちなみにロフト限定色以外なら、東急ハンズでの購入がおすすめ。無料で即日名入れしてくれます。

リフィル:フリクションボール038 (ブラック、レッド、スカイブルー、フォレストグリーン )
交換用の消去用ラバー(フリクションボール4ウッド用・ブラック)

 使用リフィルは、フリクションボールスリム用の、太さ 0.38 mm のリフィルを。フリクションボール3、フリクションボール4用と互換性があります。通常の 0.5 mm 用より一回り細い線が引けますので、手帳など小さな文字にぴったり。なにより色数が豊富です。そう、ポイントは色数。標準のブルーとグリーンってだいぶ色味が暗いんですよね。ブラックとの書き分けがいまいち目立ちません。そこで、ブルーとグリーンの代わりに、スカイブルーとフォレストグリーンを使用しています。特にスカイブルーの鮮やかさは非常に読みやすくて気に入っています。(フォレストグリーンは正直明るすぎてあまり可読性が高くないかも。アクセント的に。)

不満点と、なんとか頑張ってみた。

 フリクションって見た目が安っぽいんですよね。正直、ダサい。このパッとしなさが最大の不満です。確かにフリクションボール4ウッドであれば、通常品に比べて幾分マシです。大幅にマシになります。重心もペン先側に移動し、持ちやすさも上がっています。ただ、どうもぼてっとしているんですよね。原因は3点。1点目はペン先の丸みを帯びたフォルム。素材と質感を変えただけで通常品と同じ形。そのせいで、ぼてっとした印象が拭えません。2点目は本体軸の素材。グリップ部分が金属でも本体軸が樹脂(プラスチック)である以上、質感の微妙さは消せません。最後に3点目の原因——そして致命的な欠点——がクリップ部分。謎のゴムのぷにぷにが付いているんです。通常品のプラスチックバネクリップから、金属製のスリムなクリップに変わった点は評価します。ちょっとシュッとした。ただ、なんなん? なんで変なぷにぷにを付けるん? 完全にゴミやん。いらんやん。このゴミさえなければ胸ポケットに挿したときも、それなりには見えたんちゃう。実際、ビズシリーズではいらんことせんと、シンプルな金属クリップやん。パイロットも高級文房具を作るノウハウはそれなりにあるはずでしょ。一体、なんなんなん?

上:普通のフリクションボール4(バネクリップ)
中: フリクションボール4ウッド (ぷにぷに付きの金属クリップ)
下:ロゴをメラミンスポンジで削り取ったフリクションボール4ウッド+SMART-GRIP

 取り乱しました。さて、一般的な 4C 対応ボールペンと違い、本体の選択肢がない以上、フリクションボール4ウッドのカイゼンを考えましょう。これで戦うしかない。まずはフリクションのロゴを消します。メラミンスポンジで丁寧にこすれば綺麗に消えます。ロゴがなくなるだけでもずいぶんと印象が落ち着きます。このメラミンスポンジでロゴを消す方法、いろいろなノベルティグッズなどでも活用できますので、覚えておいて損はありません。

奥:普通のフリクションボール4
中: フリクションボール4ウッド
手前:フリクションボール4ウッド+SMART-GRIP

 次に、 SMART-GRIP を装着してみます。フリクションボールやジェットストリームに取付可能な、金属製の互換グリップです。ペン先の丸みがなくなる分、しゅっとするのは確かです。 ただ、元のフリクションボール4ウッドも、グリップ部分の質感は悪くないんですよね。金属軸に木のグリップですし。むしろ、触り心地と握り心地と重さは、フリクションボール4ウッドの元のグリップの方が勝っています。見た目の好みで選んでください。買ってみたかってん。

上:フリクションボール4ウッドの金属クリップ(堅い)
下:普通のフリクションボール4のバネクリップ(使いやすい)

 やっぱり、互換グリップよりも互換クリップが欲しいですね。フリクションボール4の場合、お尻の消しゴムを外すと、クリップ部分が簡単に抜けるんです。ウッドだけでなく通常のフリクションボールも同様。つまり、バネクリップが欲しければ、通常品からウッドに移植できます。その場合、クリップ部分のロゴはメラミンスポンジで消し去ましょう。ぷにぷにゴム付き金属クリップか、半透明のプラスチッククリップの二択です。もはや、好みですね。諦めましょう。いや、ほんとは諦めきれてませんので、いい案があれば教えてください。

フリクションボール4ウッドにバネクリップを取り付けたキメラ(使いやすい)

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