STEINS;GATE

 たぶん、クリティカルなネタバレはしていないと思う。

 Windows 版ね。長かった。正直、疲れた。
 ノベルゲームは体力と時間を食います。楽しかったけど。

 Web 上の都市伝説を元にしただけあり、設定が凝っていました。
 ツッコミどころに関しても、ファンタジーとして “作中では” ある程度の整合性がとれていましたし。
 つまり、いい SF。なるほど、想定科学ADV。

 ただし、“ループもの” 作品としてはまあまあ。
 と言いますか、下倉バイオ(構成協力)の前作、『スマガ』の出来が良すぎましたせいで、比べてしまうだけ。

 『シュタゲ』の感想で『スマガ』を褒めちゃうのは筋違いですが、ループものとしての『スマガ』の作りは一流でした。具体的には、一般的なノベルゲーム(たとえば『シュタゲ』)と違い、主人公の視点とプレイヤーの視点が同じ。あるルートの主人公にとっては初めてでも、ループを繰り返すたびに既知のストーリーを神の視点から俯瞰してどんどん冷めてくるプレイヤーの感覚がウンコマンといい感じにシンクロしたり、ループ階層間の処理の仕方とかメタ視点自体をメタに見ることでご都合主義をメタに正当化しちゃって、プレイヤーを納得させてしまう手法とかね。『スマガ』手法の一部は『シュタゲ』でも使われている感じですが、それでも、あくまでも、各ヒロインルートの主人公(つまり各世界線上の主人公)と、トゥルーエンドの主人公は別人という。もちろん、『シュタゲ』がダメなのではなく、どのヒロインルートもまとめて呑んでしまう『スマガ』のご都合主義が特別なのでしょう。いいから全年齢版をプリーズ。

 やば。
 『シュタゲ』を “けちょんけちょん” にしているみたいな書き方になっています。いいえ、むしろ、正当なノベルゲームのフォーマットに則って、きっちり SF を描いているのは『シュタゲ』ですよ。ほんと。それに、構造のおもしろさとシナリオ/作品のおもしろさはイクォールじゃありませんし。

 おいおい、と思いかけたラストでぐるっと冒頭の伏線をまとめて回収してハッピーエンドに持ち込む手法が大好きです。

 死んだ魚のような眼をしたイラストがいいね。雰囲気に合っています。普段はそれほど死んだ眼に感じませんが、シーンによっては同じ絵柄のまま死臭がぷんぷんして素晴らしい。

 誰もが突っ込んだであろう、厨二病設定はなんとかならなかったのかしら。よくあるなんの特徴もないくせに急に女にモテだす意味不明な主人公群との差別化はできていましたが、正直、苦しすぎました。門戸狭すぎ。ごめん、最後まで慣れませんでした。まったく無意味な設定じゃないにしてもねー。

 ほら、なんだかんだ言いまして、ヒロインたちがかわいかったのでよし。個人的に、ストーリーに無意味な販促のためだけのセックスがある作品じゃなくて嬉しいです。もし、R18 でした場合、ルカ子とかどう処理したのでしょう? あ、Nitro+CHiRAL から発売すればいいだけでしたね。一件落着。